ゼミ・教員紹介

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各ゼミの紹介

西ゼミ

西先生イメージ

西 耕生

NISHI Kosei

古代・中世

日本古典文学・国語国文学

 「人はある言語で忘れ、ほかの言語で思い出すことができる」(アントニオ・タブッキ)、「どの言語もある特定の場所に属している」(ジュンパ・ラヒリ)などといった一節に出合うと、心がふるえます。
日本古典が専門ですが、幅広い読書をとおして作品解釈を深く掘りさげられるように努めています。いわば利害を離れた読書のなかでこそ、私たちは「自分だけ」のものになる本に出合うことができるのですから。

ゼミ生による紹介

 西ゼミでは、朗らかで優しい西先生のもと、上代(奈良時代)から中古(平安時代)の日本古典文学を対象に研究しています。演習では、近世(江戸時代)に出版された『首書源氏物語』を用い、くずし字を解読しながら源氏物語について理解を深めています。
古語を現代語訳するだけでは分からない源氏物語の言葉の緻密さを、あなたも体験してみませんか?

田中ゼミ

田中先生イメージ

田中 尚子

TANAKA Naoko

中世・近世

日本中世文学・和漢比較文学

 「学ぶことで才能は開花する。志がなければ学問の完成はない」、諸葛孔明の言葉です。この言葉を知っていたかどうかはともかく、古くから多くの学者がそういった感覚のもとに学問に取り組んできたように思います。
「古典」ははじめから古典なのではなく、数多くの人々の志・思いと学問成果があって古典へとなっていくのです。私も古典を作る一人になりたいですし、みなさんにもそうなってもらいたいです。

ゼミ生による紹介

 田中ゼミの演習では『平家物語』を読みます。半期の授業でゼミ生が決めた1つの巻を受講生で輪読し、発表をもとに意見を交わします。中学・高校では「祇園精舎」「敦盛最期」「木曽最期」といった章段のほんの一部分しか触れることがなかった『平家物語』を、視野を広げて一緒に読んでみましょう!
演習は1つの作品を中心としますが、個人研究(卒業論文)では『平家物語』をはじめとした軍記に限らず、説話や神話、漢籍、大河ドラマやアニメまで幅広いジャンルのものが研究対象になります。自分の好きなことが研究できますよ!

神楽岡ゼミ

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神楽岡 幼子

KAGURAOKA Yoko

近世・近代

日本近世文学・日本芸能史

 高校で江戸文学に触れることはあまりないかもしれませんが、近松門左衛門の「虚実皮膜論」は聞いたことがあるのではないでしょうか。「芸といふものは実と虚との皮膜の間にあるものなり」と近松は言います。その実践である近松作品は現在でも人気の上演演目です。300年前の近松のことば・表現に現代人が泣いたり、笑ったり、どきどきしたりできるとは!古典は奥が深い!

ゼミ生による紹介

 神楽岡ゼミでは、特講/演習で主に草双紙を読んでいます。受講生で語句の意味や時代背景を調べ、意見を交わしながら半期で一つの作品を読みます。他の受講生の意見や先生からのアドバイスを受ける事で、自分では見つけられなかった視点で話を読む事が出来ます。
江戸時代中期から明治初期に楽しまれ、歌舞伎や浄瑠璃と深い繋がりがある草双紙ですが、その内容を深く学ぶ機会はなかなかありません!是非一緒に楽しみながら江戸の文学を学びましょう!

中根ゼミ

中根先生イメージ

中根 隆行

NAKANE Takayuki

近代・現代

日本近現代文学・文化誌

 私の専門は日本近現代文学ですが、文化誌という語を付けるようにしています。文学研究が書きしるされたことばについての学問だとして、ことばにならなかった部分も含めて、文化のめじるしとしてとらえてみようという意味です。ある小説をかみ砕いて考えることもまた、それをもってその外に広がる世界に触れることへとつながるでしょうから。「ここに書いたことはすべて、書かなかったことによって歪曲されているのを、忘れてはいけない」(マルグリット・ユルスナール、須賀敦子訳)。

ゼミ生による紹介

 中根ゼミでは、近現代の小説や詩歌を対象に研究を行っています。演習では受講生の興味のある作品を取り扱います。取り扱う作品は幅広く、夏目漱石から宮澤賢治、村上春樹など様々で、文化研究やアダプテーションでも可です。発表者は論点を決め、分析を行った上で、発表をします。発表は板書奨励、質疑応答を行い、作品についての理解を深めていきます。
ゼミ発表から卒論のテーマ設定に至るまで、自由度が高い!それが中根ゼミの特徴です。が、コメントは辛口です。

卒業生による進路紹介

エミカ2

2023年度

S・Mさん(生活協同組合コープ)

高校までの現代語訳をする古文ではなく、当時の人の文章をそのまま理解しようとする方法を経験することができました。古典文学を学ぶことは、文学だけでなく当時の文化や社会にも目が向きます。ゼミでは、失敗を恐れず自分の考えを共有することができるようになったと思います。一つの正解を導くのではなく、様々な意見を持ち寄って議論することの楽しさを見出せました。文学に触れることは人生を豊かにしてくれると思っています。私の就職先では大学で学んだことが直接役に立つわけではありませんが、培った想像力を働かせてそれぞれの人の生活に寄り添えるような仕事がしたいと思っています。

S・Kさん(高知県高等学校教員)

昨今教育現場では一部で古典不要論が唱えられ、実際、古典の必修範囲が縮小されつつあります。では本当に古典は触れる必要のないものでしょうか。日本文学ゼミで『平家物語』を読んできた私は、そうは思いません。日本文学ゼミでは文学の読み方、成立、特徴といった知識だけではなく、自ら作品世界を読み解き、仲間と議論しながら、その面白さや魅力を学ぶことができます。私はこの春から高校の国語教員として教壇に立ちますが、これはそうして研究に取り組んだ学問そのものが直接活かせる進路の一つです。日本文学ゼミで培った専門的な知識や文学への向き合い方を自信に、文学の魅力を生徒たちにも感じてもらえるよう励んでいきます。

O・Aさん(中国銀行)

中世日本文学ゼミはゼミ生同士の交流が活発な事が特徴です。様々な個性を持った仲間たちとの研究活動は、人との繋がりやゼミ内での立ち回りなど配慮すべき部分が多くありました。こうした環境下で、全体を見通し、居心地のよいゼミ作りのために行動した経験は、就職活動で非常に役立ったと思います。来春からは銀行員として働きますが、ゼミの活動を通して得た経験を活かして、よい人間関係作りを目指したいです。

M・Hさん(公益財団法人淡路人形協会淡路人形座)

それまで作品を読んでも感覚的になんとなく「面白い」としか言えなかった事が、少しずつそれが何故面白いのかを言語化できるようになっていくのが本当に楽しく、ゼミでの研究活動は私にとって一生ものの経験になりました。
自分の感覚を言葉を尽くして人に伝わるように表現するのは本当に骨の折れる営みであり、ともすれば考えるのをやめて黙ってしまいたくなることもあります。しかし、やはり折角大学での学びを通して多少なりとも言葉を吟味する力を得たのだから、自分の言葉で伝える事を諦めず、一演者として少しでも多くの人に浄瑠璃の持つ面白さに触れて頂くことが出来るよう今後とも尽力したいと思います。

O・Mさん(善通寺市役所)

言葉について学びたいな、そんな思いから日本文学ゼミに入って早2年半。言葉について何か理解できたか?と問われれば、理解できたようなできなかったような。それだけ言葉の世界は奥深く、その趣深い世界にどこまでもどこまでも潜っていけるのです。ゼミ活動では、先生が文学作品の解説をしているはずが、なぜか小説から芸能事務所の成り立ちや政治の解説にまで話が飛ぶという面白い現象が起きます。このエピソードだけで、言葉の世界の広さが分かると思います。私の就職先の市役所は、地域の住民の方と行政を繋ぐ仕事です。今まで日本文学ゼミで学んだ言葉の力を仕事でも大いに発揮していきたいと考えています。

M・Rさん(愛媛県公立中学校教員)

100人の読者がいたならば、100人が皆ちがった解釈をする文学こそ優れている。私自身、物語を書くことを趣味としていますが、こちらの名言が最も印象に残っています。高校までの授業や、講義・演習で扱われる作品は一定の評価を受けた実績があるものがほとんどですから、書いてあることの意味が分からなかったり面白いと思えなかったりすると不安になります。「意味が分からない」は先生の解説や他の人の解釈を受けつつ、多くの作品に触れ、同時代の知識や繋がりなどを少しずつ把握することで解消していきましょう。「面白いと思えない」ことについて不安になる必要は全くありません。むしろその瞬間にこそチャンスがあるのではないでしょうか。冒頭の言葉に照らすと感覚的には矛盾するので変な気分です。ですが、作品の面白さと文学の面白さとでは似て非なるものなのでしょう。

T・Kさん(日本郵便株式会社)

文学作品をただ読むのではなく、同時代の読者がどんな気持ちでその作家の作品を読んでいたのかなど、時代背景を考慮しながら分析する方法を学びました。書かれてあることだけを読み取ろうとするのではなく、書かれていない情報も収集することでより深く作品に入り込むことができます。ものごとの表面だけで判断するのではなく、様々な事象を関連付けて考察するという多角面から解釈する力を培うことになりました。卒業後は、まずは窓口係として働きます。それぞれの目的を持っていろいろな世代の方が訪れると思いますが、授業で得た広い視野からお客様の目的や悩みに柔軟に対応していきたいと思います。

2022年度

S・Rさん(伊予鉄総合企画株式会社)

日本文学ゼミでは詩歌や物語といった文学の面白さや奥深さについて、論理的に分析します。感覚的に読んでいたものを論理的に分析する事は難しいけれど、論理的思考を持つことは社会人にとって非常に重要です。私は文学とは別分野の職業に就きますが、日本文学ゼミで学んだ考え方は社会に出ても私を助けてくれると思います。

M・Aさん(えひめ中央農業共同組合)

くずし字の解読や注釈書を用いた研究など、高校までの古典の授業とは大きく異なった方式の学びを経験し、古典文学の奥深さを味わうことができました。また、日本文学ゼミでの学びを通して、古典文学の繊細さに触れ、課題に対して様々な方向からアプローチをすること、丁寧な思考を怠らないことの重要さも実感しました。ゼミで培ってきた、緻密に資料を読み解き、人に「わかりよく」伝えるというプロセスは、就職活動においても非常に役立ち、自分の自信にも繋がったと思います。就職後も、常に問題意識を持ち、丁寧な姿勢で業務に励んでいきたいです。

I・Mさん(裁判所事務官)

大学で『平家物語』を読んでいた私は、来年度から裁判所事務官として働きます。漠然とした「公務員になりたい」という気持ちから、法政コースをとるべきか悩みましたが、せっかくの4年間でやりたいことをやろうと、自分の興味関心がある日本文学ゼミを選びました。公務員試験において全く差がなかったと言えば嘘になるかもしれませんが、それはやり方次第で乗り越えられます。私自身は自分が楽しいと思えることを学べたので、後悔はありません。これからの社会人生活の中でも、自身の探求心を大切に働いていきたいと思います。

T・Mさん(国立印刷局)

日本文学ゼミでの経験は、私の大学生活にとって、何ものにも代え難い貴重な経験になりました。まず、様々な文学に触れる機会があります。高校の教科書で見たことのあるようなものから、初めて知るものまで、多くの作品を読むことが出来ました。その中にある言葉の世界に没頭し、得られた考えを先生方や仲間達とブラッシュアップしていく、その過程は非常に楽しいものでしたし、自分の意見を積極的に出す訓練にもなりました。実際、ゼミに入った頃より意見を言うことに躊躇いを感じることは少なくなったと思います。
この経験を活かして日本文学ゼミの卒業生として恥じないような社会人になりたいと思っています。

O・Aさん(株式会社フジ)

中学生の頃から大学では日本文学を学びたいと思っており、2回生から神楽岡ゼミに所属し近世の浄瑠璃を研究していました。日本文学はあまり就職には直結しない学問分野ですが、それでも就職活動の際に大学で近世日本文学を専攻していると言うと、他にやっている学生があまりいないせいか面接官の方がそこから掘り下げて質問を下さって会話を広げることが出来ました。また、研究においては言葉1つで作品の解釈が変わってしまうので、1つの言葉にこだわること、本当にその言葉で良いのかと考え抜く粘り強さが身についたと思います。日本文学とは全く関係がない一般企業に就職しますが、研究で身についたこだわることの大切さ、粘り強さを活かして頑張りたいと思います。

M・Rさん(積水ハウス)

私はゼミの活動の中で、伝えたいことを言葉にすることの難しさを感じることが多々ありました。相手に正しく伝わるように論理的に説明しようとしても、上手く言葉にできず、曖昧なままにしてしまうこともありました。それでも、ゼミでの発表や質疑応答を何度も行うことで、自分に足りないものと向き合うことができました。これからはたくさんの人と関わりながら仕事をしていくことになるため、正しく伝える能力はとても重要だと思っています。まだまだ未熟ですが、ゼミでの経験を活かして自分を磨いていきたいと思います。

O・Yさん(ホテル宿泊業)

一篇の文学作品を分析する時、物語内容と共に同時代性や作家の特徴、あえて書かれなかった事柄、色彩描写や語り手の設定などに目を向けます。作品によっては、私たちが受け入れにくい考え方や、理解の及ばない表現などにも出会いますが、それらと向き合うことも大切な経験になりました。先人たちが綴ったものの中で、自分にはない世界観に触れることは、近現代文学を学ぶ醍醐味であると思っています。進路はホテル宿泊業を選びました。性別や年齢の異なる人々が利用する場所では、より広い視野と柔軟な思考が求められます。近現代文学ゼミで学んだことを仕事に活かして頑張っていきます。

O・Aさん(情報通信技術業)

文学作品をただ読むのではなく、内部・外部との様々な要因を踏まえてひとつの作品を多面的に解釈するという経験を積み、文章の深い読み方を学びました。近現代文学ゼミは、就職の間口が広いのも特徴で、私は来年度よりIT企業にプログラマーとして勤めます。日本文学とは一見関係のないIT分野への就職ですが、与えられた仕事に対して様々な分析や解釈をもって取り組む点や、物事を俯瞰的に捉え直して思考する点は、これからの仕事に役立つ力だと考えています。

S・Mさん(和歌山県高等学校教員)

近現代文学ゼミでの3年間を通して、同じ作品を読んでも、切り取る場面や読む人が違うと、全く異なる分析や解釈が生まれることに、文学研究の面白さを感じました。さらに、人に伝えることを意識して文章を書き表すことが、自分の考察をより深いものにすることを学びました。私は来年度から高校の国語教員として教壇に立ちます。今後は教師として、生徒たちの多様な読みを引き出し、一人ひとりの思考をより深められるような授業づくりを目指します。

2021年度

T・Sさん(愛媛銀行)

『源氏物語』を通して古語に触れ、ことばの成り立ちや本来の意味を繊細に考えるようになりました。
「おはよう」や「ありがとうございます」など、普段何気なく使っている一語一語にも、それぞれの意味が込められていると考えると、コミュニケーションにも深みが増すと思います。
西先生の「わかりよく」という考え方もまた、さまざまな物事を丁寧に心掛けることに繫がりました。
就職後は、自分の立場で最大限に人の役に立てるよう、思慮深く丁寧に物事に取り組みたいと思います。

A・Yさん(愛媛大学職員)

日本文学は就活に不利?そんなことはありません。ここに掲載されているだけでも、就職先にかなりのバリエーションがあるとお分かりいただけると思います。日本文学ゼミでは、自分の好きな世界を心行くまで堪能できます。新型コロナウイルスにより様々な制約のある中でも、私自身、古典の世界を思う存分楽しむことが出来ました。先生や職員の方々の支えは、大きな力となりました。これからは、愛媛大学で頑張る学生をサポートしていく立場として、恩返ししていきたいです。

F・Kさん(愛媛県公立中学校教員)

私は古典文学の世界観が好きでこの日本文学ゼミを選びました。日本文学ゼミでの演習を通じて、多角的な視点を持って作品を読むことで、これまで学んできた文学の世界が広がり、文学を読むことの楽しさを知りました。特に専門的に扱った中世文学では、自由に作品を読み、それぞれが興味を持った部分を深掘りしていく形の演習を通して、中世文学の面白さ、奥深さを実感しました。4年間の経験を活かし、来年度からは中学校教員として生徒に国語を学ぶ大切さ、楽しさを伝えていきたいです。

N・Tさん(国立病院機構広島西医療センター)

日本文学ゼミでの活動を通して、柔軟な思考を持つことの大切さを学びました。
目の前の課題に向き合う際に、現在の自分の考えに固執するのではなく、幅広い視点から捉え直したり周りの人の考えを参考にすることよって、それまで気づいていなかった新しい事実に気づいたり、かえって自分の論が深まることがあります。この経験を活かして、職場で直面する問題に対しても柔軟な思考で対応できるようになりたいと思います。

K・Tさん(タレント養成所(進学))

日本文学には和歌など多くの面白い文化が残っています。また、古くから親しまれている有名な作品についてゼミや授業を通して学ぶことができました。特に神楽岡ゼミでは歌舞伎などの伝統文芸も学ぶことができ、日本文学と日本文化の繋がりやそれらの面白さを知りました。私はこの日本文学の面白さを伝えていけるような活動をしていきたいと考えています。

K・Hさん(広島大学大学院)

元々読書が好きでしたが、近現代文学ゼミに入って文学研究の奥深さを知りました。単に読者として文学に触れていた今までは「好き」が全てでした。この言葉が沁みる、この登場人物が素敵、といった感情で読み進めていたものを、いざ授業で取り上げて発表となると途端に言葉に詰まります。自分の感想や感覚でものを言ってしまう癖が抜けず、好きな作品ほど論理的に根拠を挙げて語ることは案外難しいものです。しかし、自分が惹かれた作品の魅力を言葉にしてみることで、その作品に対する「好き」をより鮮明に発見できます。私は大学院に進学しますが、この「好き」をもっと形にできるよう、学びを深めていきたいと思います。

T・Aさん(彦根市役所)

文学作品を一読しただけでは、内容をよく理解できなかったり、引っ掛かりを覚えたりすることがあります。しかし、何度も読み返して分析をする中で、これまで何とも思わなかった作品を好きになる瞬間があります。それは文学作品を研究することの一つの楽しさだと考えています。市役所の仕事は、よりよいまちづくりを通して、地域の人々の暮らしを守るためにあります。そのためには、地域の問題点を知ることと、良さを発信することが肝要です。町を知り、向上させていく営みにおいて、近現代文学の演習で作品への理解を深めて興味を持った体験が生かせると信じ、業務に励んでいきたいと考えています。

2020年度

N・Cさん(愛媛県庁)

日本文学ゼミの演習等を通して、言葉が持つ意味の様々な捉え方や言葉選びの重要さ、多角的な視点を持つことの大切さなど多くのことを学びました。私は来年度から県職員として働き始めます。日本文学は公務員勉強や公務員と直接繋がりはありませんが、ゼミで学んだことは公務を行う上で必ず自身の力になってくれると信じ、日々努力していきたいです。

K・Rさん(愛媛大学大学院)

高校時代、一番苦手だったはずの中世を専門とするゼミにあえて飛び込みました。そこで出会ったのが“和漢比較文学”です。この出会いが無ければ、大学院への進学を考えることもなかったかもしれません。常に幅広い視点を持って、新たな知識を得ることの喜びを噛みしめながら、大学院で学びを深めていきたいと思います。

O・Mさん(愛媛県私立高校教員)

私は、自分の“好き”を追究したいと思い日本文学ゼミに所属しました。研究では、言葉の一つ一つにじっくり向き合うことで新たな発見があったり、多様な価値観に出会ったりと、自分の世界が広がっていく楽しさを知ることが出来ました。この経験を活かし、春からは高校教員として生徒たちに学びの楽しさや尊さを伝えていきたいです。

S・Kさん(民間企業)

古典文学という、用いられる文字や前提にある文化が現在とは異なる文章を理解することは、最初はとても難しかったです。しかし、翻字をする、語句の意味などを辞典や資料を用いて調べていくことを通して、少しずつ理解できるようになります。このように最初は理解できない、先の見えない課題に対して、一つ一つ手順を追って解決していくことは、社会に出てからも役立つと思いますし、就職活動においてもこの考え方が、自分の入りたい企業を見つけ、内定を得ることに役立ったと思います。

Y・Cさん(民間企業)

ゼミでは、小説を時代背景や形式など色々な側面から解釈し、小説の裏側を知ったような気分で楽しかったです。中根先生の知識量は日本文学はもちろん、多分野に渡り凄いです。日本文学を楽しみながら、私は別分野にも興味を持ちました。就職先はその別分野寄りの職業で、他の事も両立して学べた環境が、就職活動の幅を広げてくれたと感じています。

2019年度

I・Kさん(愛媛県私立高校教員)

「先生になる」。これは、私の小学生の頃からの夢です。幼い頃から『源氏物語』に心を奪われていた私は、深く「古典の価値」を学ぶべくここに足を踏み入れました。様々な作品や言葉と過ごして得たゼミでの学びは、私の人生をとても豊かにしてくれました。来年度からは高校教員として、初心を忘れずその学びを活かし、日々邁進していきます。

K・Kさん(広島県公立中学校教員)

私は日本文学ゼミに所属し、くずし字の読解や、様々な文献を参考にしつつ文学作品を読む方法を学びました。卒業論文では、「古典教育の意義」について研究しました。西先生のもと、なぜ古典教育が必要とされているのか、文学作品とは、そして言葉とは何かについて考えを深めることができました。私は愛媛大学を卒業後、中学校国語の教師として教壇に立ちます。日本文学ゼミで学んだ専門知識を活かしつつ、国語を暗記科目としない授業について研究を続けたいと思います。

O・Sさん(広島大学大学院)

日本文学ゼミに入ってたくさんのときめきを手にしました。文学を読み解くことの面白さ、知らなかった奥深さを知ることの楽しさ、多くの作品と尊敬する先生方、もっと学びたいという意志。その思いを胸に来年から広島大学大学院の文学研究科に進学します。これからも愛媛大学の日本文学ゼミで得たときめきを忘れずにいたいです。

J・Tさん(民間企業)

就職活動に際して、ゼミの活動を通じて役に立ったと感じたのは「人に伝わるように話す」という点です。ゼミで扱う文学作品には当時の流行や現在とは違う常識などが組み込まれた作品が多く、それらを説明するために様々な文献にあたって根拠を探します。自分の意見に説得力を持たせるためにはどうするべきかを考える良い機会になりました。

I・Mさん(愛媛県庁)

私は元々読書が大好きで、日本文学ゼミに入りました。演習では様々な方向から小説を解釈することで、多くの視座を得ることができました。文学と公務員は一見何の繋がりもないかもしれません。しかし、公務員の仕事も多岐に亘り、多様な立場から物事を考える力が必要です。今後は就活ではなく仕事で、ゼミで得た学びを活かして奮励努力していきます。